鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術とは、お腹に小さな穴を開けて、腹腔鏡という内視鏡で鼠径部を修復する手術です。
【手術の手順】
鼠径ヘルニアのTAPP法(腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術)の手順は次のとおりです。
・お腹に3か所の孔(あな)を開ける
・二酸化炭素のガスを入れて、カメラを挿入する
・テレビモニターで腹腔内の映像を確認する
・鉗子(かんし)を挿入して、ヘルニアの穴を確認する
・ヘルニアの穴の周りを剥離する
・腹膜と筋肉の間、腹膜の外側にメッシュを固定する
・腹膜を閉鎖する
※TAPP法は、Trans-Abdominal Pre-Peritoneal repair(経腹的腹膜外修復法)の正式名称です。
TAPP法のメリットは次のとおりです。
・腹腔内から観察するため、ヘルニアの診断が容易である
・症状のない反対側のヘルニアも診断が可能です
・鼠径部のヘルニアになりやすい3つの弱い部分(内鼠径ヘルニア、外鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア)を1枚のメッシュで覆うことができる
・手術時の傷が小さい
・手術後の痛みが軽い
・手術後の回復が早い
・日帰り手術が可能
【デメリット】
・手術時間が従来の鼠径法に比べると少し長い事がある
・全身麻酔が受けられない方には施行できない
鼠径部の膨らみ、違和感を感じたら外科の専門医療機関へ受診しましょう
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東京浅草キュアメディクス 理事長
松田 年 (まつだ みのる)
医学博士・外科専門医・内視鏡外科学会技術認定医旭川医科大学卒業後、日本大学病院で、胃・食道・大腸などの消化器癌手術を数多く経験。中でも内視鏡・腹腔鏡を使った外科手術は日本国内でも最も早く取り入れた一人である。2015年より外科の日帰り手術を専門とする医療に取り組み2018年に旭川キュアメディクス開院。その経験から、2024年に東京浅草キュアメディクス開院。
鼠径ヘルニアの日帰り手術を中心に、患者さまの満足度の高い日帰り手術の提供を日々研究しています。