鼠径ヘルニアの日帰り手術で腹腔鏡手術が良い理由
腹腔鏡手術が選ばれる主な理由
- 身体への負担が少ない(低侵襲性):
- 従来の切開手術に比べ、**小さな切開(5mm~1cm程度が数カ所)**で行われます。これにより、傷口が小さく、筋肉や組織への損傷が最小限に抑えられます。
- 結果として、術後の痛みが少なく、体の回復が早い傾向にあります。
- 回復が早く、社会復帰がスムーズ:
- 傷が小さく痛みが少ないため、術後の回復が早く、**手術当日に帰宅できる**ことがほとんどです。
- デスクワークなどの軽作業であれば、手術の翌日または翌々日から仕事に復帰できるケースも多く、日常生活への影響が最小限に抑えられます。力仕事や激しい運動は2週間程度控える必要がありますが、それでも入院手術に比べて早期の復帰が可能です。
- 術後の慢性疼痛のリスクが低い:
- 腹腔鏡手術は、切開手術に比べて術後の慢性疼痛(術後3ヶ月以上続く痛み)の発症頻度が低いとされています。これは、神経の損傷リスクが低いことなどが要因と考えられています。
- 両側のヘルニアを同時に治療可能:
- 腹腔鏡手術では、同じ小さな切開から両側の鼠径ヘルニアを同時に手術することが可能です。これにより、片方ずつ手術するよりも患者さんの負担が少なくなります。
- 美容的な観点:
- 傷が小さく目立ちにくいため、美容的な面でもメリットがあります。特に、おへその部分の傷はほとんど見えないことが多いです。
- 入院費用がかからない:
- 日帰り手術であるため、入院費用が発生せず、医療費全体の負担を軽減できます。
これらの利点から、鼠径ヘルニアの日帰り手術では腹腔鏡手術が第一選択として推奨されることが多いです。ただし、患者さんの健康状態やヘルニアの状態によっては、腹腔鏡手術が適応とならない場合もありますので、必ず医師と十分に相談し、最適な治療法を選択することが重要です。
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東京浅草キュアメディクス 理事長
松田 年 (まつだ みのる)
医学博士・外科専門医・内視鏡外科学会技術認定医旭川医科大学卒業後、日本大学病院で、胃・食道・大腸などの消化器癌手術を数多く経験。中でも内視鏡・腹腔鏡を使った外科手術は日本国内でも最も早く取り入れた一人である。2015年より外科の日帰り手術を専門とする医療に取り組み2018年に旭川キュアメディクス開院。
その経験から2024年に台東区で初の日帰り手術専門のクリニックである、東京浅草キュアメディクス開院。
鼠径ヘルニア日帰り手術を中心に、患者さまの満足度の高い日帰り手術の提供を日々研究しています。